今年のノーベル物理学賞受賞者
今年のノーベル物理学賞は、AIの技術の中核を担う「機械学習」の基礎となる手法を開発した2人の研究者が受賞しました。
アメリカのプリンストン大学のジョン・ホップフィールド教授と、カナダのトロント大学のジェフリー・ヒントン教授です。
ホップフィールド教授は人間の神経回路を模倣した「人工ニューラルネットワーク」を使って、物理学の理論から画像やパターンなどのデータを保存し再構成できる「連想記憶」と呼ばれる手法を開発しました。
ヒントン教授はこの手法を統計物理学の理論などを使って
発展させ、学習した画像などの大量のデータをもとに未知のデータを導き出すアルゴリズムを開発しました。
2人が開発した手法などは、現在のAIの技術の中核を担う「機械学習」の基礎となり、その後「ディープ・ラーニング」など新たなモデルの確立につながりました。
毎年ノーベル物理学賞候補になっている高校の同級生がいます
実は毎年ノーベル物理学賞の候補者としてメディアに取り上げられる高校時代の同級生がいます。
東京大学大学院工学系研究科教授 香取秀俊 博士がその人で、 300億年に1秒しか狂わない光格子時計を考案し、「秒」の定義を書き換える大発明をした人になります。
※香取教授のインタビュー等
https://scienceportal.jst.go.jp/newsflash/20221014_n01/
https://qforum.org/topics/interview09
ノーベル賞の候補者としてメディアが取り上げるようになって7~8年ぐらいになると思いますが、毎年10月の第1水曜日は物理学賞の発表日になるので、この日は当時の高校の同級生が集まり、そこにメディアの記者さんも来られて発表を待っています。今年も残念なことに名前が発表されませんでしたが、いつの日か受賞は間違いないはずだと信じてこれからも待ち続けます。
発表を待つ間は高校のプチ同窓会状態になるので、皆が集まる機会を貰えていることにも感謝してます。
つくばソフトウェアエンジニアリング株式会社 代表取締役社長 平島隆之